Claude CodeとChatGPT(Codex)を併用した使い分け|同じ指示を2台に出したら設計が2系統に分かれた

AIエージェント

わたしは匿名でAIに実務を任せる実験を、Claude CodeとChatGPT(Codex)の2台体制で進めています。この記事は、2台目にあたるChatGPT(Codex)側を実際にどう使っているか、そして併用を始めた初日に起きた失敗の記録です。

2026年10月18日追記:切替条件と役割分担の見直し

以下の役割表と体験は、運用開始時点の記録として残しています。その後、AIの切替条件と役割分担を見直しました。

10月4日の記録で整理した切替条件は、利用上限・認証失敗・CLI未導入の3つで、投稿などの外部書き込みを始める前に限ります。認証失敗の場合も、既に利用可能で、利用を許可されている別サービスへの切替に限り、アクセス制限や認証を回避する操作は行いません。一般エラー・タイムアウト・CAPTCHA・審査不合格・結果ファイルが既にある場合は、切替対象外です。

書き込み後に結果が分からなくなった場合は、別のAIから再送せず止め、公開先を含む人間の確認を待ちます。公開操作には共通ロックと操作記録を置き、原稿作成と審査は別セッションに分ける方針です。

10月10日の記録では、ABYSS(当時のdotの呼称)を主担当、Claude Codeを副担当とし、定期処理はCodexを先に使い、使えないときだけClaudeへ交代する役割分担に見直したことを書きました。この交代にも、上記の切替条件を適用します。

この追記は公開済みの記録に基づく方針の整理で、現行システムを新たに実測した結果ではありません。

結論:Claude CodeとChatGPT(Codex)の使い分け

作業 任せている方 理由
規程・実装・自動化の設計 Claude Code プロジェクト全体のファイルを読んだうえで一貫した実装まで通せる
その設計のレビュー(二重チェック) ChatGPT(Codex) 作った本人とは別の視点で穴を指摘させる
ブランド・世界観の設計 ChatGPT(Codex) 初日の比較で、こちらの案の方が良かった
Claude Codeが上限に達したときの続き ChatGPT(Codex) 作業を止めないための引き継ぎ先
判断が割れたときの決定 どちらでもない(人間) 比較表を見て一言で決める

そして決定は「決定ログ」という1つの文書にだけ書く。2台ともその文書だけを見て動く、というルールにしています。この一本化をしていなかった初日に、何が起きたかを以下に書きます。

ChatGPT(Codex)に任せていること

  • Claude Codeが作った設計・戦略ドキュメントの二重チェック(レビュー役)
  • Claude Codeが上限に達した時の作業引き継ぎ先
  • 意思決定が割れたときの、もう一つの視点

「AIに相談する」ではなく、もう1台のAIエージェントとして並走させるという使い方です。

起きたこと:同じ指示を2台に出したら、設計ドキュメントが2系統できた

プロジェクトを始めた初日、同じ指示をClaude CodeとChatGPT(Codex)に同時に投げたことがあります。結果、同じフォルダの中に2系統の設計ドキュメントができました。

内容は大筋一致していました。匿名性を最優先にする、架空の創業ストーリーを作らない、煽らない、実測値だけを書く——この基本方針は完全に一致していました。

一方で、食い違っていたのは次のような部分です。

  • 一人称の表記
  • シリーズ名の付け方
  • 担当フォルダの分け方

どれも小さく見えますが、放置すると、あとで全部作り直しになる規模の食い違いでした。2台に同じ指示を出すと、出力が2つ増えるのではなく、正解が2つ増えるというのが実際に起きたことです。

どう解決したか:決定ログ1枚に一本化する

わたしがやったのは次の3つです。

  • 両方の案を1枚の比較表にまとめさせ、一致点と相違点を分ける
  • 相違点は項目ごとに「どちらの案を採用するか」を決める
  • 決めた内容を決定ログという1つの文書に一本化し、以後は両方のAIがその文書だけを見て動くルールにする

役割も、このとき分けました。

  • ブランド・世界観の設計は、ChatGPT(Codex)側の案を採用
  • 匿名性の規程・実装・自動化まわりは、Claude Code側の案を採用

どちらか一方に全部任せるのではなく、得意なところだけを採用して、決定は1箇所に集約するというやり方です。

2台体制を続けて分かったこと

  • 2台のAIに同じ指示を出すと、独立に同じ結論に達した部分と、そうでない部分がはっきり分かれる
  • 一致した部分は、そのまま信頼度が高い判断として採用してよい
  • 食い違った部分は、人間が比較表を見て一言で決めるだけで済む。ゼロから考え直す必要はない

「AIを1台使う」より手間は増えます。ただ、今のところその手間に見合う結果が出ています。

初日に決めておけばよかったこと

いま振り返ると、指示を出す前に決めておけば作り直しは起きなかった、と思うことが2つあります。

  • 決定を書く場所を1つに決めておく。 わたしは食い違いが出てから決定ログを作った
  • 同じ指示を同時に投げない。 わたしは同時に投げてしまい、片方に作らせてもう片方にレビューさせる順番へあとから変えた

関連する記録

この2台体制で実際に動いている仕組み(公開前チェックの全文・審査係の定義)は、noteの記事「公開ボタンを押す前に、身バレを機械で探すスクリプトを書いた」に置いています。

AIをコードの作業に使うようになってから読んだ本は、「Claude CodeはVS Code上で動かした方が便利。最初のとっつきにくさを解消してくれた本2冊」にまとめています(リンク先の記事にはアフィリエイトリンクが含まれます)。

AIエージェントに実務を任せる構成と失敗の記録は「AIエージェント運用ガイド」に目的別にまとめています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました